冬の北海道ひとり旅
サロマ湖と下川五味温泉
2001年1月6日
その４
オホーツク海は荒れまくりです。
ずっとこんな景色でした。
そのうち日が暮れてきて
夜になりました。
バスは真っ暗な凍結道路を時速70キロ以上で突っ走ります。
運転手はさかんにガムをかんでました。
興部に到着。
乗り継ぎ時間10分で名寄行きに乗り継ぎです。
日が暮れてしまうと景色がなくなるので
GPSの画面を見ながら走ります。
名寄行きのバスはここから峠をこえて内陸を走ります。
名寄の手前に
「下川」という町があります。
実は、今回の旅でいちばん行きたかったのは
ここなのでした。
下川はちいさな町で、これといって観光スポットはありません。
でも、この町にはわたしが大好きな漫画家の
「はた万次郎氏」がウッシーといっしょに住んでいるのです。
はた氏の漫画には下川のことがいっぱい出てきます。
そのなかで、彼がよく行くという五味温泉に
わたしもぜひ行ってみたかったのです。
午後5時45分に下川バスターミナルに到着。
下川は完全に夜です。
バスターミナルから五味温泉までは町営バスが走っているのですが
最終便が5時半なので、タクシーでいくしかありません。
下川ハイヤーに電話しました。
よく除雪された道を10分ほどで五味温泉に到着しました。
ウッシーがいるような気がしました。
とても大きな建物なんですが、外見が木造っぽくしてあって
わたしはヘルスセンターみたいなのを想像してたので
ちょっとびっくりしました。
五味温泉は日本ではめずらしい天然の炭酸食塩泉で
ここにはその名のとおり５つのお風呂があります。
露天風呂、サウナ、天然温泉、ジェット、バブルなどなど
食堂もあります。
今夜はこのあと名寄から旭川までずっと列車にのって
旭川到着は23時をまわる予定だったので
晩飯は無理そうなので手持ちのパンとチーズで
しのごうと思ってましたので
あたたかいものが食べられるのはとってもうれしいです。
生姜焼き定食９００円ナリ。
すげえうまかった。
◇
下川バスターミナルまでもどって
20時15分の名寄行きのバスを待ちます。
バスの時間までまだ３０分くらいありました。
下川は完全に夜で
バスターミナルも静まりかえっています。
外にでると空気が透きとおっています。
まったくの無音のときに聞こえる
キーンという音が聞こえます。
気温は温度計がなかったので
正確にはわかりませんが
ほっぺたの感じからしてマイナス１０℃以下でしょう。
でも、お風呂であったまったので気持ちがいいです。
しばらく星をみていました。
名寄行きのバスの乗客はわたしひとりでした。
30分ほどで名寄に到着。
名寄は宗谷本線にある大きな町です。
五味温泉からの帰りのタクシーの運転手さん
（行きもおなじひとだったけど）
若いおにいさん。士別から通っているっていってた。
に聞いたところ
名寄にはいくつもホテルがあるそうなので
すでに、名寄に泊まっていくことに予定変更を決めていました。
旭川は都会なので
あわてて都会にもどることもないですし。
◇
名寄の駅前には温度計が建っていて
マイナス12℃でした。
◇
明日は都会にもどります。
旭川、札幌でうまいものを食べようと思っています。
翌日に続く
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