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2000-10-08
午前９時０３分
坂町で乗り換えた列車は村上駅に到着
村上は夜行快速「ムーンライトえちご」の終着駅です。
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さっそく銀行を探します。
財布にはお金があと２０００円しか残ってません。
でも大丈夫
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村上信用金庫のＡＴＭは
ちゃんと営業してました。
村上信金ばんざい。
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わたしがこの村上に来たのには
もちろん理由があります。
日本海にはいくつかの島があるのですが
その中で「粟島」と「飛島」
という2つの島はまだ行ったことがありませんでした。
そのひとつ
「粟島」に渡る船が
この村上の近くの港から出ているのです。
◇
お金をおろしたわたしは
強気になってしまって
タクシーで港まで行くことにしました。
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実はあとで船の時刻表を見間違えていたことが判明
タクシーに乗らないと船の出航時刻に
間に合わないと思ったのでした。
◇
粟島に渡る船は村上駅から5キロほどのところにある
「岩船」という港からでます。
タクシーで１０分ほどで岩舟港に到着
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午前１０時３０分出航の
粟島汽船のフェリー
「あわしま」
が停泊しています。
さっそく乗船名簿に記入して切符を入手
２等で１８３０円です。
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船内は連休とあってキャビンは釣りの客でけっこう満員です。
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こんな狭苦しいところにはとてもいられないし
ハンディＧＰＳで航路の軌跡データを採りたかったので
デッキに出ました。
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こっちはけっこうすいてます。
さあ出航
約１時間半の船旅です
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船は時速26キロほどのゆっくりした速度で粟島に向かいます。
定員４８７名
総トン数６２６トン
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海は穏やかで波はほとんどありません。
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粟島までは実際３０キロほどしか離れていないので
出航してしばらくするともう見えてきます。
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粟島は周囲２０キロほどの小さな島で南北に細長い形をしていて
中央部に標高２５０メートルほどの山があります。
人口は４００人ほどですが歴史は古く
縄文時代からひとが住んでいたそうです。
、海水浴、釣り、自転車など
楽しむことができます。
港は島の東側にありこちら側が内浦と呼ばれています。
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船が港に着くと
宿泊の予定のあるお客は宿が迎えにきていて
あっというまにみんないなくなってしまいました。
このタイプの島ではよくあることです。
わたしのような日帰りの客は飯を食うところもなくて
途方にくれちゃうことが多いです。
でも、この粟島は大丈夫。
まずは役場に行って自転車を借りることにしました。
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案内によると、役場にはなんと６０台ものレンタサイクルがあって
1時間３００円で好きなものを貸してくれるそうです。
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わたしは、山を越えて島の反対側まで
行ってみようと思っていたので
ＭＴＢモドキを借りました。
しかし、この自転車がボロいんだよな。
いつも潮風に当たってるせいで
さびちゃってて変速機がスムーズに動きません。
これがあとでたいへんなことに。
ともかく出発！
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こんな形の島です。
赤い線は今回わたしが移動した軌跡をハンディＧＰＳで採ったものを
立体地図上に表示したものです。
ご覧になってわかるとおり、山越えはひたすら登りです。
しかも変速機はサビてるし
わたしの足腰もサビてるので
当然自転車を降りて押して登ります。
◇
そうやってどうにかこうにか
峠まで行ったところが次の写真。
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あと５０メートル行けばあとは下りです。