・わたし、そのエッセイ読んでいないので、間違ったことを言ってしまうかもしれませんが、実際のところどうなんでしょう。負けということ は勝ちもいるはずですが、勝ちの定義がなくて負けの定義だけがされているところがよくわからないところです。本来ですと、負けと勝ちがだいたい同数になる か、勝ちは非常に少なくて大部分が負けということなら、まあそうかなと思うんですけど。というわけで、総務省統計局発表の平成12年の国勢調査の第１３表 を参照して調べてみました。その結果、30歳から34歳までの女性で独身、子なしというのは、大体２５％ぐらいいるようです。ですので、そうでない人が勝 ちだとすると、７５％が勝ちということになってしまいます。勝ちのほうが多くて負けが4人にひとりしかいないというのは、ちょっと変ですね。ひょっとする と、勝ちだとされているひとの中にもかなりの数の「負け」のひとが含まれてるのではないでしょうか。日本人の総中流意識というのが20年ぐらい前にいわれ てましたが、実際のところ大半がうさぎ小屋といわれるようなちっちゃい家に住んで、物質的にも精神的にも貧しい生活をしているのに似ているかもしれませ ん。つまり、負け犬はごく一部の勝ち犬をのぞいて、ほんとうはもっともっといっぱいいるはずというのがわたしの見方です。おもしろいと思ったのは、その 「負け犬」の本が売れた冊数が30万部というところです。つまり、その本を買ったのはどういうひとかというと、ずばり、負け犬の定義に該当するひとが買っ たのではないかと推測されます。つまり、その本のマーケティング戦略が当たりだったということです。おそらく、負け犬に該当しないひとは、「わたしは負け 犬でなくてよかった」と思いながら本は買わなかったと思います。というわけで、次に出るのは「30代独身男性ウエスト86センチは負け犬」です。装丁を工 夫してビジネス書っぽくみえるカバーをつけとけば今度は40万部はいけるかなと。男はロマンチストだから、ラストは一発逆転できれいな奥さんもらえるって ことにしておかないと売れないかな。　ということで、わたしが勝ちだと思うのは、やっぱり、いちど離婚して、再婚して、いまはそこそこしあわせそうに暮ら してるひとですね。だって、未婚のひともいるってのに2回も結婚してるなんてすごいと思うから。周回遅れというか、一回り以上大差ひらいてて完敗って感じ ですね。[くぼた]
・くぼたさん、ありがとうございます。「３０代男性・バツイチ・ウエスト１００センチ」というのはどうでしょう？くぼたさんの勝ち犬定義 によると、この人は再婚して幸せになれれば「勝ち」ですよね。身近にそういう人がいるもので・・・「今度、きれいな奥さんもらって幸せになれば、人生の勝 ち組だよ」って励ましてあげようかな。私もあの本はまだ読んでいませんが、友人によると、とっても面白いらしいです。今日１月８日、２１時から日本テレビ で「負け犬の遠吠え」のドラマ化されたものやるらしいです。見なくっちゃ。あ〜、でもその前に「欽ちゃんの仮装大賞」もやるんだ〜。そっちも面白そう♪[幸]
・今更ですが・・。私はそのエッセイでの定義によるといわゆる「勝ち犬」なわけなのですが、エッセイは読んでおらず、しかしその言葉自体 が一人歩きした状態で、すごく「負け犬＝30代独身女性」という定義に嫌悪感を感じていました。そのこともあってとても興味があり、ドラマ化されたものを 見たのですが、最終的には「女も30を過ぎれば白馬に乗った王子様が現れることも、空から幸せやお金が降ってくることもない事を知っている。結婚していて も結婚していなくても、『不幸だ』と決め付けられるのも迷惑、『幸せだ』と決め付けられるのも迷惑。幸せは自分で決めることなのだ。女の人生に勝ち負けは ない。」という感じのくくりになっていて妙に納得できました。独身は独身なりの幸せもあれば孤独もあって、既婚者は既婚者なりの幸せや孤独がある。専業主 婦の私がもし誰かに「いいよね、共謀者は旦那さんと子供がいて、仕事もしてなくて幸せで」なんて言われたら、手放しでは喜べません。確かに幸せかそうじゃ ないかといわれたら幸せなのかもしれないけど、私が仕事もしたい人間だったら？もっと他に沢山挑戦したいことがあるのを知ってる？と問いたくなるのです。 だからといって全てが手に入ったら「勝ち」にあたるとも思ってはいないのですが・・。いずれにしても「負け犬＝30代独身女性」という定義を持つ言葉とし ての「負け犬」がその内容を知る前に一人歩きしちゃうのはもやもやです。[共謀者]